2018年7月、私と元スーモのメンバー数名は、一つの大胆な夢を抱いてピンリッチ株式会社を立ち上げました。私たちの共通の認識は、不動産業界における情報の非対称性が大きな問題であるということでした。この問題に対して、エンドユーザーと不動産仲介会社の双方に利益をもたらす方法で解決することが、私たちの使命となりました。

当時のPinRich.comのコンセプトは、成約データやハザード情報など眠った情報資産を追客に活用することでした。当初は多くの疑問や批判に直面しました。「買主に成約データを公開して、本当に家を売ることができるのか？」「もし売主が自分で査定できるようになったら、不動産仲介会社の役割は必要なくなるのでは？」という声が、私たちの耳に毎日のように届きました。

そのあと、多くのデータから、成約データやハザード情報を積極的にチェックする買主ほど、見学予約の数が増加することが明らかになりました。そして、売主が自力でCtoCで売却を始めた例はほとんどなく、私たちの提供する情報は高値査定を抑え、訪問査定へとつながる足がかりとなっています。

業界のタブーに挑み、無数の困難を乗り越えてきた私たちですが、今では数百の不動産仲介会社と、その背後にいる数十万人のエンドユーザーにサービスを毎日提供しています。

私たちの存在理由は、エンドユーザーが真に必要としている情報を、彼らにとって理解しやすい形で届けることにあります。そして、その対価を不動産仲介会社とシェアすることです。

ピンリッチは、居住用不動産のデータ提供で、日本の不動産価格と取引件数を底上げしす。